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仕事/スタッフ紹介

INTERVIEW 15

演出家イム ガヒ

※2023年3月時点

  • Q.1

    経歴

    サンライズ(現:バンダイナムコフィルムワークス)デジタル制作部の撮影で入社。バトルスピリッツシリーズで撮影を担当。
    その後、演出になるため制作への部署異動希望を出し、「アイカツ!」の制作進行、設定制作を経て「アイカツスターズ!」で演出助手になり同タイトルで演出デビュー。
    「アイカツフレンズ!」、「ガンダムビルドダイバーズ」、「クラシカロイド」、「DOUBLE DECKER!」等の作品で演出経験を積んで2019年「機動戦士ガンダムvsハローキティ」プロジェクトのPVで監督デビュー。
    2022年に劇場アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」で副監督を務め2023年からはテレビシリーズ監督、演出として活動中。

  • Q.2

    アニメ業界を志したきっかけ

    小さい頃からアニメが大好きでしたが、お絵描きが好きでもプロになれるレベルまでは難しいと思い、アニメは趣味で止めて仕事は別にしようと思いました。
    結局、美大のデザイン科に入りましたが、映像関係の授業が楽しくてインターンもアニメ専門チャンネルの放送局で働いたりしました。
    そんな中、やはりアニメーションを諦められないんだなと気付き、色々道を探していたところ、サンライズに入社することになりました。

  • Q.3

    演出家になるまで

    最初は「アニメーションを作る仕事ならなんでもいい!」と思っていただけなので元々使っていたAE*を使用する撮影部署に配属となりました。
    ※映像編集用ソフトウェア「After Effect」の略称
    でも、毎話数のチェックをやっているうちに「このカット、私ならもっとこうしたいな」と考える様になり、出来上がってきた素材をどう料理するか考えるよりも、もっと根本的に素材作りから触りたいと思う様になりました。
    そこで「演出」という仕事を知り、演出になるためにはどうすれば良いのか?と色々周りに聞いていたら、多くの演出の先輩が「最初から最後までの行程を覚えるためにも制作は一度経験した方が良い」と言ってくださったので撮影を2年ほどやり、当時所属していたスタジオの部長に相談して撮影から制作に異動願いを出すことになりました。
    その後、なぜ制作になりたいのか、その先はどういう風になりたいのかと社内面接を受け、デジタル制作部の撮影オペレーターからAスタジオ(当時のアイカツ!スタジオ)の制作進行として配属となりました。
    制作進行、設定制作をやりながら待ち時間やプライベートの時間で担当している作品のコンテを自分で描いて木村隆一監督と伊藤貴憲プロデューサーに見てもらったり、自分が好きな演出さんやコンテマンさんにコンテを見てもらったりして「演出になるための努力」を続けた結果、「アイカツスターズ!」シリーズの1話で佐藤照雄監督の演出助手として演出デビューすることができました。

  • Q.4

    当社で働いて良かったこと

    バンダイナムコフィルムワークスは長い歴史がある会社だからこそ、ちゃんと社員の頑張りを評価してくれるシステムができていて、今頑張ればいつか夢が叶えられる時が来る!という希望があって良かったと思います。
    後、自分が小さい頃に見ていたアニメに参加されているスタッフさんも多くいらっしゃるので、まさに夢のような出会いが沢山ありました。
    外国人としてはビザの手続きも重要なので、会社の規模と歴史がしっかりしているところも安心でした。

  • Q.5

    演出家を目指す皆さんへ

    私は最初から「演出家」を目指したわけではありませんが、今演出の仕事ができてとても幸せです。
    決して楽な仕事ではありませんし正解もないので毎回納品が終わるととても疲れますが、それでもまだまだやりたい、直したい、良くしたい!と思ってしまうのでやはりこの仕事が大好きなんだなといつも思ってます。
    やってみないとわからないものもたくさんあると思いますが、一つだけ言えるのは演出は一人では何もできないのです。
    描いたコンテを映像化するまで、何十人、何百人のスタッフさんの力を借りて、お願いをし続ける仕事でもあります。
    人との繋がりを大事にみんなでさらに良い作品を目指し、たくさんの人の心を動かす。 これもまた演出の仕事だと私は思っています。